たしか、1996年あたりのできごとです。
とある週末に、夫婦で遠出しようと思い立ち、ビートで出かけることにしました。
ビートを知らない人のために、参考画像をおいておきますね!
はい、タイトルにも書いた通りのオープンカーです。
お天気もスカッと晴れていましたので、最初からオープンで出かけました。
昔のこと過ぎて、目的地がどこだったのかは覚えてませんが、八幡ICから九州自動車道を下り方面に走っていました。
しばらく走ったところで、前方に真っ黒な雨雲が広がってます。
雨雲の下は、明らかに雨が降っています。
しかし高速道路です。
車を止めて幌をすることができません。
それまでにも、小雨程度ならオープンのままで走ったことはあります。
多少は濡れてもいいやって気分で走りましたが、うまくできているもので、停車しない限りは雨に濡れることはありませんでした。
信号停車したときだけ、傘をさしてしのいだこともあります(笑)
傘をさすのは助手席の妻の役目でした。
しかし、高速道路では風圧がすごいので傘なんてさせないし、そもそも用意してません。
前方に広がっている雨雲からは、見るからに土砂降りです。
助手席の妻と話しました。
(大昔のことなので覚えてないのですが、会話の内容がこんな感じだったと思います。)
「この先、どう見ても土砂降りやね。」
「そうみたいね。」
「でも高速道路じゃ幌できん。」
「どうする?」
「オープンカーは走ってれば雨に濡れないって言うからそれを信じるしか。」
とにかく、高速道路なのでどうすることもできません。
そして、オープンのままで土砂降りの中に突入していきました。
雨の中に突入すると、最初の数秒はポツポツと降っている感じでした。
が、すぐに大粒の雨がドザーってな感じの土砂降りになりました。
「うわーーーー!!土砂降りキターーーー!!!」
土砂降りのまっただ中をオープンのまま走りました。
が、まったく濡れません!
「オープンカーすげー!」
語彙力ない感想です。
フロントウィンドウには、大粒の雨粒がバシバシと当たります。
ワイパーを最強にして視界を確保する状況です。
それでも、運転席と助手席の人には、まったく雨粒が当たらない状況でした。
高速道路ですが、土砂降りのために、走っていた車の大半が80km/hくらいに速度を下げていました。
他車の流れにしたがって速度を落としました。
それでも、まったく濡れないのです。
土砂降りの中をオープンのままで走っているのがシュールすぎて、夫婦で大笑いしてました。
全然濡れないので、どのくらいの高さなら濡れるのか手を上げて試してみることにしました。
少しずつ手を上に伸ばしてみました。
頭より20cmくらい上だと雨粒が当たるようでした。
たぶん、フロントウィンドウによる風圧で雨粒が押し上げられているような感じでした。
もう、土砂降りの中をオープンで走っているのがシュールすぎてずっと夫婦で爆笑してました。
運転しながらめっちゃ笑ってました。
週末だったので、周囲を走っている車の多くが家族連れみたいな感じで、いろんな車の中から注目を浴びてしまいました。
めっちゃ指を指されました。
土砂降りの中を走るオープンカーなんて滅多に見れないですしね。
どうやら通り雨だったみたいで、そのまま5分だか10分だか走ったら、雨も上がって晴れ上がりました。
結局、土砂降りの中をオープンで走っても、まったく濡れないまま走れることを実証してしまった出来事でした。
この日のことは、オープンカーに乗っていて、これまでで最高の体験でした。
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