2010年と2011年にオーストラリアで洪水を発生させた豪雨が原因で、世界の海面が7mm低下したという研究結果が発表されたそうです。
2010年と2011年にオーストラリアで洪水を発生させた豪雨が原因で、世界の海面が7mm低下したという研究結果が発表された。
不思議なことに海面は2010年に7mm低下し、その後1年半にわたって予想を下回る水準だった。この水がどこへ行ったのかについて研究してきた海洋学者たちは、その行方がオーストラリアだったと結論した。
世界の海面を低下させた「オーストラリアの豪雨」 « WIRED.jp
海面が7mm低下するって、いったいどのくらいの量なんでしょうね?
ちょっと計算してみましょう。
Wikipedia を見ると「海の面積は約3億6106万km2で」と書かれています。この全体が7mm低下したということですよね。とりあえず面積の単位を平方メートルにしてみましょう。大まかな値でいいので、有効桁数は上位2桁のみにしましょう。
360000000 x 1000 x 1000 = 3.6 x 1014 m2
減った体積は、これ全体の7mm分です。
3.6 x 1014 m2 x 7 x -3 m
≒ 2.52 x 10 12 m3
はい、まったくわかりません。
体積といえば東京ドームですよね。
Wikipediaによると、東京ドームの体積(容積)は 124万m3と書かれています。
割ってみましょう。
2.52 x 1012 m3 / 1.24 x 104
= 2.03 x 108
だいたい、東京ドーム2億個分の水がオーストラリアに降り注いだみたいです。
やっぱりわかりません。
視点を変えてみて、オーストラリアの内陸部にこれだけの水をだばぁしたとき、どのくらいの水深になるのか計算してみましょう。
Wikipediaによるとオーストラリア全体の面積は7,686,850km2だそうです。内陸部の面積はちょっと調べただけではわかりませんでした。見た感じでは80%くらいが内陸部になるのでしょうか。
7.7 x 1000000 x 1000 x 1000 m2 x 0.8
= 7.7 x 1012 x 0.8 m2
= 6.16 x 1012 m2
この面積に東京ドーム200万個分の水をだばぁしてみましょう。
2.52 x 10 12 m3 / 6.16 x 1012 m2
= 0.41
ということで、41cmの水深になるみたいです。
オーストラリア内陸部は乾燥した地域なので、41cm分の水が降ってきても、それなりの時間が経過すれば吸収してしまうんでしょうね。