リンクは貼りませんが、はてな匿名ダイアリーで「就活のせいで自殺するかもしれません」というエントリーを読んだので、ちょっと思うことを書いてみます。
まず最初に思ったのは、やみくもに多数の会社に応募して面接を受けまくっても、その会社が求めている人材像とか適正とかあるので、適切なポイントをクリアしていないから内定を貰えてないんじゃないかと思いました。
会社側の採用担当者は、会社の求人に対する人材として適切かどうかでフィルタリングしているのですから、マッチングしなければ採用することはありません。
某エントリーには、内定をもらえなかったという理由で人格を否定されたような気持ちになると書かれていましたが、気持ちはわからないでもないですが、そこはチョット違います。マッチングしなかっただけですから。
その点は、婚活が似ているかもしれません。やみくもに多数の女性に対して結婚を前提とした交際をお願いしても、相手の希望にマッチングしなければ、交際できるわけがないのです。
ところで、我が家には就職活動中の子どもがいます。高卒です。勉強は嫌いなので、大学に行く気はないということなので、就職活動してます。
高校受験にも失敗して進学した先が沖縄にある八洲学園大学国際高等学校という通信制高校です。遠方なので、学校の就職支援などを受けるのは難しいので、ハローワークに行かせています。（現状、1社に応募して不採用となり、次の会社を選定している段階です）
そのハローワークですが、学生や卒業後未就職の方向けに、新卒応援ハローワークというのがあります。ハローワークですから、厚生労働省の管轄で費用はかかりません。
ハローワークって、仕事を辞めた人が行くところだと思っていませんか？
新卒応援ハローワークは、大学院・大学・短大・高専・専修学校などの学生さんや、卒業後未就職の方の就職を支援する専門のハローワークです。
≫ 新卒応援ハローワーク
就職させることを仕事にしているプロの人たちが支援してくれるのです。力強いです。
疲れてしまった人のために、臨床心理士による心理的なサポートもあります。
子どもを担当している人から「親の意向も確認したい」ということで電話もありました。その時に聞いたのですが、きちんと適性検査を実施してました。そして、その適正にあった職種を紹介してくれます。履歴書の書き方や、面接指導などもしてくれます。
応募する前にマッチングを確認してくれるので、それだけで落とされる確率はかなり下がります。
さらに、応募して採用されなかった場合、ハローワークの担当者が、なぜ採用されなかったのかを、不採用を決めた会社に問い合わせて確認してくれるのです。
普通に応募しても、大多数の会社は不採用の理由は教えてくれません。でも、応募者がハローワーク経由で応募した場合は違うのです。
不採用の理由がわかるので、次の応募からは、採用されなかった理由に対して、面接の前に対策を打てるので、より採用につながりやすくなることが期待できます。
ハローワークの担当者は、相談者が会社に採用されることが仕事の成果ですし、会社の採用担当者は適切な人材を採用することが仕事ですし、相談者は適切な会社に就職できることが目的です。つまり、相談者が就職することで、三者の目的が達成されるわけです。
まさに、Win-Win-Winの関係です。
内定がなかなかもらえなくて、就活に疲れてしまったみなさんこそ、新卒応援ハローワークにいくべきだと思います。
Good Luck！
追記
ハローワークの担当者の話した内容を少し追加します。常識的な話なので、あえて追加するまでもないかもしれませんが、念のため。
働く選択肢としては、正規雇用、派遣、アルバイトの形態があります。
基本的にアルバイトは誰でもできるという前提なので、労働単価は低くなります。ただし、誰でもできるけど、誰もやりたがらない仕事は労働単価がやや高くなります。
スキルを付けるという意味では、アルバイトで働く内容によるのでなんともいえませんが、一般的にはスキルはあまりつかないでしょう。
派遣については、ある程度のスキルがあることを前提としているので、活かせるスキルを持っているのならば選択肢として考えられます。しかし、派遣会社自体の取り分があるため、正規雇用に比べると労働単価が低くなります。
ハローワークの担当者との話では、最初の給料が低くても「未経験者可」で、何かのスキルを身につけられる仕事が将来を考えた場合にはいいのではないかという話でした。なにかスキルが身につけられれば、よりよい条件での転職も可能なので。
努力は報われると言いますが、間違った努力（やみくもに応募しまくる）は報われない可能性が高いです。