市川海老蔵さんの会見で、妻の小林麻央さんが乳がんにかかっていることが伝えられました。
最近、芸能人が乳がんにかかるという報道が多いです。北斗晶さんや生稲晃子さん、南果歩さんらが、記憶に新しい方々です。
過去にも、山田邦子さん、アグネス・チャンさん、平松愛理さん、倍賞千恵子さん、綾戸智恵さん、島倉千代子さん、田中好子さん、森光子さんなど、上げていくとキリがありません。
もしかして、芸能人になると乳がんになりやすい?
そんな疑問が出てきます。
では、乳がんにかかる割合はどのくらいなんでしょう?
ぐぐってみました。
検索上位に怪しいサイトが出てくるのは微妙な気がしますが、気をつけてみていると、それなりに信頼できそうなサイトがありました。
≫ 乳がんとは?
2014年は、13240人が乳がんで亡くなっているそうです。
乳がんにかかる女性の割合は、12人に1人程度だそうです。
12人にひとりって、めちゃくちゃ多くないですか?
AKB48が48人だとしたら、4人が乳がんを発症する計算です。
つまり、乳がんって、芸能人に多いというのではなくて、普通に多いのでした。
大半の人がかかる可能性があると思ってもいいレベルですね。
そうなると、早期発見早期治療が重要です。
発見が遅くなればなるほど致死率が高くなりますが、早いうちに見つければ簡単に治療できる病気です。
定期的に検診を受けることが大切ですね。
ただ、調べてみたところ、乳がん検診が有効なのは40代以降で、20〜30代ではマンモグラフィを受けても死亡率を減らす効果が認められないため、デメリットしか生じないとされています。
小林麻央さんのように、30代前半で乳がんにかかるのはかなり稀な例のようです。
30代までは検診すべきでないということは、30代までに乳がんにかかったら、運が悪かったとあきらめるしかないのでしょうか?
統計的なデータをもとに、乳がんを予防することが可能かもしれません。
日本成人病予防協会が、乳がんの危険因子としてまとめた表がありました。
◎ | リスク大 | 家族歴 | 近い血縁に乳がんになった人がいる |
妊娠歴 | 子供がいない、少子、初産が30歳以降 | ||
既往歴 | 乳がんの既往がある (再発リスクだけでなく、新たな乳がん発症のリスクも高い) |
||
○ | リスク中 | 月経歴 | 初潮年齢が低い 閉経年齢が遅い |
体格体形 | 肥満傾向が強い | ||
△ | リスク小 | 既往歴 | 良性乳腺疾患の既往がある |
特に、授乳経験がない人は、授乳経験がある人に比べて3倍程度、乳がん発生率が高くなっているそうです。授乳中は乳がんの危険因子であるエストロゲンが分泌されないため、結果的に発生率が下がっていると考えられます。
また、エストロゲンの分泌が多いのは10〜20代なので、その時期に妊娠・出産・授乳をすると、エストロゲンの影響を受けにくくなるために、乳がん発生率が下がるようです。
近年の乳がん発生率の増加は、初産の高齢化が大きく影響している可能性もありそうです。