リチウムイオンの45倍!空気アルミニウム電池がすごい!


 現在では、電気自動車のバッテリーとしては、リチウムイオンバッテリーが主流ですが、その流れを大きく変える可能性が高い、新型の電池が開発されたようです。


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一方、AlcoaとPhinergyが開発を進めている空気アルミニウムバッテリーの場合は100kgのバッテリーを使用することで理論上は最大3,000kmの走行を行うことが可能になる見通しだ。
Alcoa: 電気自動車向け空気アルミニウム電池の実用化に成功・1度の充電で1,800kmの走行が可能

100kgのバッテリーで3000kmがどのくらいすごいのかを、日産自動車のリーフと比較してみましょう。

 「リーフ バッテリー 重量」ぐぐってみたら、日産自動車の「リチウムイオンバッテリー 取り外しマニュアル 日産リーフ」という資料がヒットします。

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 この検索結果にも出てますが、約300kgだそうです。そして、300kgのバッテリーによる航続距離は約200kmだそうです。

 これに対して、アルミニウム空気バッテリーは100kgで3000kmです。100kgで3000kmも走るので増やす必要性などまったくありませんが、仮に300kgを積んだとすれば9000kmとなるので、リーフのリチウムイオンバッテリーの45倍も走行できる計算になります。

 単にリチウムイオンバッテリーの45倍の電気を充電できるとすれば、携帯機器などの電源としてもすばらしいパフォーマンスになります。

 もし小型化できてスマートフォンのバッテリーとして使えるのなら、一度充電するだけで1ヶ月くらい使える計算になります。

 こちらが、Phinergy社の動画です。英語ですが、画像だけでも雰囲気はわかります。

 関連動画の中から発見したのですが、アルミニウム空気バッテリーを簡単に作っている動画もありました。CDケースにアルミ箔とワインビネガーと塩と活性炭を入れることでひとつの電池セルを作って、3つのセルを接続することで3Vの電圧を発生させています。

 原理的には、アルミニウムが水酸化アルミニウムに変化するときに発生する電気を利用しているそうです。なので、水酸化アルミニウムをリサイクルしてアルミニウムに戻す必要があるようです。つまり、充電できないタイプのバッテリーです。放電しきったら、電池セルを交換しないといけないのですね。

 Phinergy の動画を見た感じでは、電池セル自体はそれほど重たくなさそうです。たぶん、反応させる水の重量がかなりを占めているのではないかと思います。

 100kgで3000kmなら10kgで300kmです。仮に電池セルの重さが5kgとして5kgの水を使うとします。ステーションでは、電池セルを買って交換し、使ってた電池セルをリサイクルに出して、タンクに給水するようになるのでしょうか。

 実用化のためには電池セルの交換ができるステーションと、使用済み電池セルをリサイクルするインフラが必要になりますが、将来性が楽しみな技術ですね。

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