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JAXAのイプシロン打ち上げ成功おめでとうございます!

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 JAXAによるイプシロンロケットの打ち上げが成功しましたね。先月は0.07秒の遅れで、打ち上げ直前に止まってしまったんですけど、今回は見事に成功しました。打ち上げの成功、おめでとうございます!

epsilon

 イプシロンの打ち上げ成功は、たくさんの「すごい」によって支えられています。

 まず第一にすごいのは、53億円という打ち上げコストです。将来的には30億円以下まで圧縮されるとのことです。イプシロンの前代にあたるM-Vが75億円だったのですが、一気に3割ほど圧縮しています。打ち上げコスト38億円というニュースもあったのですが、最初の打ち上げで成功しなかったために、追加でかかったコストが計上されたのでしょうか。だとすると、M-Vの半分のコストで打ち上げできたということですよね。

 そのコスト削減の影に、いくつもの「すごい」ことがあります。イプシロンの一段目は固体燃料ロケットなんですが、これはJAXAの大型ロケットH2Aの補助ブースターを転用したものなんだそうです。また二段と三段もH2Aの液体燃料ロケットの技術を転用しているそうです。だから、開発費も大幅に圧縮し205億円だそうです。H2Aの1800億円に比べると1/9、M-Vの開発費は150億円とのデータがありますが、これはベースとなっているMシリーズの開発費は含まれていないようですので比較するデータとしては不適切なようです。

 打ち上げ前の点検に関する費用も大幅に削減しているそうです。従来は人海戦術に頼っていた点検作業を、イプシロン自身が内蔵している人工知能がこなしているそうです。M-Vでは42日間もかかっていた点検作業が、イプシロンではわずか1週間で終わるとのこと。点検にかかる時間を1/6まで圧縮しています。

 もっとすごいのは、管制担当要因の削減です。従来のロケットでは100人以上を必要としていたそうですが、これをわずか5人まで減らしたそうです。将来的には2人だけで管制できるようにするらしいので、なんと1/50の圧縮です。

 打ち上げられた時の動画がこちらです。最初の約50分は、イプシロンロケットの説明や、打ち上げる人工衛星である惑星分光観測衛星(SPRINT-A)の説明、SPRINT-Aがどのような観測を行うかという説明があります。

 そして、動画の1:54:20あたりで衛星を分離します。

 これを生中継で見ていて気になったのは、人工衛星の速度って秒速7.2kmが必要なんですよね。でも、画面上の対地速度は6754.7km/sです。

epsilon-1

 でも、JAXAの人たちはそのことに関して何も言いません。素直に衛星分離で拍手しています。

 生中継の途中でも飛行計画が出されていました。これを見ても、慣性速度7.2km/sとなっています。

epsilon-2

 こんなに速度が足りてないのに、打ち上げは成功なんだろうかって心配になりました。

 でも、ちょっとした違いに気付きました。表示されているのは対地速度です。でも、地球が自転しているから地面も動いてるんですよね。ロケットの打ち上げは、できるだけ低緯度の地域から地球が自転している方向に打ち上げるのが常識です。自転の速度分だけ燃料を節約できますからね!

 赤道は40000kmと言われています。これを1日の秒数86400秒で割ってみると、463m/sになります。対地速度の6754km/sと合計すると、秒速7.2kmを超えていますね。

 今回の打ち上げ成功によって、今後より多くの中型小型衛星が打ち上げられるようになるのではないかと思います。電子機器自体が小型化されていますので、人工衛星の小型化も進むのではないかと思います。小型の人工衛星を低コストで打ち上げられるというのは、今後の需要にピッタリだと思います。

 イプシロンが何度も打ち上げられるようになれば、現地で打ち上げを見るチャンスも増えますね!

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